2022年読書記録1

2023年9月16日

・なぜ僕らは働くのか 池上彰 3 ヤング向け ボランティア活動の助けになればと読んだ。何故働くのか、どう仕事を選べばよいのか、分かり易く書いてあると思う。人生百年時代とかAIでなくなる仕事とか、幅広い。

・彼女たちの部屋 レティシア・コロンバニ 3 パリでエリート弁護士として働くヒロインが鬱となり、医師にボランティア活動を勧められた先が虐げられた女性に住まいを提供する女性会館だった。こういうのをフェミニスト文学っていうんだ。短文で畳みかける文体が好き。

・流浪の月    凪良ゆう 4 一番憎まれる犯罪者と一番同情を買う被害者がそれぞれのスティグマに苦しみながら乗り越えるお話。思い込みによる安易な断罪も親切も共に人を苦しめる。ユニークフェイスの人の本を読んだ時と同じ結論、「丁寧に話を聞く態度が大切」に至った。人は全て個別の物語を持っている。

・勝間式ネオ・ライフハック100    勝間和代 3 ドルコスト平均法、睡眠の重要性、汚部屋脱出など著者が今までの人生で役立ったお勧めの知恵、コツ、サービスなど。あまり新しいことはなかったけど、自分の毎日の暮らしを振り返るチェックシートとして役に立った

・ガラス工芸家100人 現代日本の精鋭たち 別冊炎芸術 4 好きな作家さんが載っていて、なんと私の購入した作品のシリーズが紹介されていて嬉しい。ガラスの表現の幅広さに詳しくなった。

・灰の劇場  恩田陸 3 二人の中年女性の飛び降り自殺の小さな記事から小説を書き、舞台化される。その間の作家の創作意欲やモデルとの内的対話。ファンとしては作家の心理を垣間見るような気がして興味深い。

・News Diet ロルフ・ドベリ 4 災害や戦争など大きなニュースがあった際、耽溺するようなニュースの見方をする人がいるが、そういうのは良くないと思っていた。この本ではそれ以上にニュースの害はたくさんあり、我々の作業効率や思考能力さらにはメンタルヘルスにも影響及ぼしている可能性があると。ニュースにたくさんの時間を費やしているかもしれないと思っている人はぜひ読んで欲しい。

・脳を鍛えるには運動しかない! ジョン J.レイティ 4 運動することで脳細胞を活性化させる物質が増え、認知機能が高まり、鬱状態の改善効果もある。確かに朝から走るとすっきりした気持ちになる。ティーンエイジャーの問題行動も減るそうだ。みんながこれを読んだらちょっと世の中良くなりそう。。

・薔薇のなかの蛇 恩田陸 3 理瀬が大人のレディとなってイギリスの貴族の館で起こる殺人事件の裏で暗躍

・限界費用ゼロ社会 ジェレミー・リフキン 4 経済学の素養がない身にはものすごく難しくて読み通すのは大変だった。理解が合っているのかどうかはわからないが、産業革命以前は人は小さなコミュニティで人口も経済規模も横ばいだった。今当たり前のように思っている拡大経済は産業革命後の事。今、自然エネルギーの利用、3Dプリンターの出現、インターネットの普及などの要因でモノを作るコストが限りなくゼロに近づき、大企業の垂直統合による大量生産が割に合わなくなり、消費者自身が多種多様なものを作り出すプロシューマー層が台頭、資本主義の崩壊をもたらす。経済学も面白いなー。経済学部出た人は是非読んで解説して欲しい。

読書

Posted by Nyadzilla